秋も深まって来ましたが、同窓の皆様におかれましてはお変わりございませんでしょうか。
さて、今回は津を離れて三重県の北端、いなべ市に行ってみます。
いなべ市は旧員弁郡の東員町を除く4町(北勢町、員弁町、藤原町、大安町)が平成の大合併でできた市です。
ここの中心地は旧員弁町の楚原か旧北勢町の阿下喜ですが、いずれにしても公共交通機関は三岐鉄道北勢線となります。
北勢線は、鈴鹿山系の北端、藤原山系から木材などを運搬するもことが主な目的で大正3年に作られた軽便鉄道です。
その後、経営が三重交通~近鉄と代わり、平成15年から三岐鉄道北勢線となりました。
線路幅は762mm、いわゆるナローで、桑名駅に隣接する西桑名駅から阿下喜駅まで1時間弱で結んでいます。
沿線には桑名工業やいなべ総合など高校もあり、通勤通学の足になっています。
ちなみに、全国でも762mmのナローはこの北勢線と四日市のあすなろう鉄道(近鉄四日市から内部・西日野)、あとは黒部峡谷鉄道しかなく、普段の通勤通学の足となると、三重県のこの二つしか残っていない、貴重な線路です。
写真1は阿下喜駅。三岐鉄道に代わってからきれいになりました。
阿下喜駅には近鉄時代の車両が保存されており、それが写真2です。
桑名にはヴィアテン三重という、JFLサッカーチームやバレーボールのチームがあり、そのラッピング電車も走っています(写真3)。
途中の楚原駅の近くにはねじり橋とめがね橋という、歴史的鉄道建造物もあります。
沿線は桑名市を離れると田園地帯となりますが、今の時期ですと東員駅の駅前にコスモス畑が見頃です(写真4)。
西桑名から阿下喜まで片道510円。たまにはのんびりと乗り鉄でもいかがでしょうか。
文・写真/ふるさと通信員・テツじゃ